とりあえず1本プロトタイプを完成させました。
2本のTSフォーンプラグから、1本のTRS miniプラグに電流を流すという、今までに経験したことのない作業です。
ケーブルをLとRに分ける際、ご覧の通り異なるプラグを使用しました。
この2つのプラグは音の質が違うらしく、人間の顔が左右「非」対称であるのが自然であるように、LとRで音質を微妙に変えて自然に近づけるという作戦です。
何度もしつこくオヤイデ電気とモガミケーブルに電話して信号の分配や配線の仕方についてアドバイスを頂きましたが、毎回とても丁寧に根気よく説明してくださいました。
両社の方々に改めて感謝申し上げます。LとRでプラグを変える作戦はオヤイデ電気さんにも結構ウケました。
1.2Mくらいの短いケーブルが今回の主役です。私の場合ケーブルの切断は100均のニッパーで充分です。
まず、この段階での注意点は、ケーブルの中の信号の流れ。
ケーブル本体には写真のように文字が書いてあります。
この文字が読める方向に電気信号が流れるように接続するのが正しいそうです。
つまり、この場合は左から右に信号が流れるようにプラグを接続するように考えます。
Y字ケーブルの分岐点はおよそ10cm。プラグにはんだ付けする分、およそ1cm余分に見て11cm分のケーブル外皮を剥ぎ取ります。
モガミ2534では、この外皮にカッターナイフで切れ目を入れる感触がモチモチでたまりません。この作業だけの仕事をしたいです。
外皮を剥がしたら、周囲の銅線(シールド)を2等分し、まとめます。モガミ2534は4芯ケーブルなので、白(チップ、もしくはホット、そしてLの信号)と青(リング、もしくはコールド、そしてRの信号)に分けてそれぞれにシールドを配分します。
さらに細かい注意点、絶縁体である収縮チューブと、上の写真には写っていませんが、プラグの下部分のパーツを はんだ付けする前にケーブルに通してセットしておきます。
細かいことですが、この作業を忘れるととても悲しい思いをすることになりますので、いつも気をつけています。
想像していたより大変な作業になってきましたので、今回はここまでに。
写真のものはLRで同じプラグを使用。右用のパーツが品切れとなったためです。左用の目印にヤクルトスワローズのシールを貼りました。
3へ続きます。
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