シンセサイザーの教室というのはどういうことをやるのか分かりにくいという意見を大変多く耳にしますので、こういうことをやっています、と示す必要があると思ってコレを書きました。
私が教室の中でシェアするのは、良い素材を選んで、良い音を作って、良い曲を作って、人に聴いてもらう、ただそれだけです。
それにはまず第一に、電子機材を使って何をするか?という目的から方向性が大きく2種類に分かれていきます。
ひとつは電子機材を使って音楽を作る。
そしてもうひとつは「音」そのものを作り、音楽であるかどうかは最優先ではない。
この2つを食文化に例えると、音楽を作って世に提供する人はシェフに似ていて、「音楽」よりも「音」そのものに興味があり「音」そのものを「作る」ことが好きな人は、農業や畜産業の専門家のようなもので、「食」の素材を育てる事に心血を注いでいます。
そのため、料理の専門家とは異なりますが、しかし世界中を見回すと稀に自分で育てた極上の素材でキッチリ料理までこなす達人が存在するのです。
つまり、
「自分の育てた素材をどう料理して世の中に提供するか」
私の教室の門を叩く人はここを目指す人が多いわけです。
私自身も素材(音)から自分で作って料理(作曲)するのが好きなので、そのアイデアや、技術をシェアしていくのが主な授業内容です。
結局よくわからないかもしれませんが、皆さんお持ちの機材も違うし、何も持っていない生徒もいますし、辿り着きたい目標も違うし、授業内容も異なるので、具体的な事を書くと余計に複雑でややこしくなるのです。
繰り返しになりますが、良い素材を選んで、良い音を作って、良い曲を作って、人に聴いてもらう、ただそれだけです。そしてそれが難しいのですが、楽しめるようになればこっちのもので、楽しむポイント、ハマる、ゾーンに入るポイントを共に探して力を伸ばす手助けをして、ひとりで飛び立てるように滑走路を敷くのが教室の役割です。
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